公務員のための“単元未満株”完全ガイド|リスク・メリット・失敗しない始め方を元公務員FPが解説

公務員として安定した収入のもとで将来への備えをしたい…そんなあなたにぴったりなのが“単元未満株”です。通常は100株単位で売買される株式ですが、単元未満株なら10株や1株単位から投資でき、小心者でも安心して始められるのが魅力です。

でも、「少額すぎてリターンは微々たるものでは?」「手数料や制度がわかりにくそう」など、不安もありますよね。私も最初はそう感じました。でもFPとして、また実際に単元未満株へ投資してきた経験から、誰でも安全に取り組める方法をはっきりお伝えできます。

この記事では、公務員ならではの資産運用のポイントと、単元未満株のメリット・デメリットを元公務員FPがわかりやすく整理。実体験や数字を交えて解説しつつ、制度変更リスクにも触れて安心して読んでいただける内容になっています。最後には次の一歩を踏み出すための案内も充実。読み終えたら、あなたもきっと始めたくなるはずです。

公務員が単元未満株を選ぶべき理由とは?

公務員は「安定した収入」が最大の強みです。しかし、その安定感ゆえに投資に対して慎重になり、「まとまったお金がないと投資はできない」「せっかく稼いだお金が減るのは嫌」と考える方も少なくありません。
そんな公務員にとって、単元未満株(端株)投資は非常に相性が良い資産形成方法です。理由は大きく3つあります。

1. 少額から始められてリスクを抑えやすい

通常の株式投資では、1単元(100株)単位で購入する必要があります。たとえば、株価が2,000円の銘柄なら、最低でも 20万円 必要です。
一方で単元未満株なら 1株から購入可能。同じ銘柄を 2,000円 で試しに買えるため、投資初心者でも心理的ハードルがぐっと下がります。

私の同期も最初は、1株2,500円の自動車メーカー株を3株だけ購入しました。投資額は7,500円。
「これなら万が一損しても大丈夫」という安心感があったので、まずは小さく試せたことが自信につながったようです。

2. 公務員の副業禁止規定に触れない

「公務員は副業禁止だから株式投資もできないのでは?」と不安になる方もいますが、株式投資は法律上“副業”には当たりません
国家公務員法・地方公務員法で規制されているのは「営利企業への就業」や「報酬を得る兼業」であり、株式売買は資産運用として認められています

ただし、注意点としては インサイダー取引・業務時間中の取引は絶対NGです。

3. 家計と資産形成のバランスが取りやすい

公務員は毎月の収入が安定しているため、家計の見通しを立てやすい職業です。
例えば「月5,000円だけ単元未満株に投資する」とルールを決めれば、生活費を圧迫せずに資産形成が可能です。
さらに単元未満株なら 自分のペースで好きな企業に分散投資できるため、無理なく積立型の投資を実践できます。

私の先輩は、月1万円を目安に単元未満株を買い増すスタイルで始めました。
例えば、通信会社1株・食品メーカー3株・銀行株2株といった形で6社に分散。結果的に、1年後には投資額が 12万円 となり、含み益も約8%になったと聞きました。
「少額で分散する」スタイルは、精神的にも安心感があり、公務員家庭の資産形成にはぴったりです。

まとめ:公務員×単元未満株は「安心感重視の投資」になる

公務員は大きなリスクを取る必要はありません。
単元未満株を使えば、少額で、分散しながら、安全に投資が始められます
「投資はお金持ちだけのもの」という先入観を手放すことで、将来への不安を小さくできるはずです。

次の章では、単元未満株の仕組みと具体的な注文方法を、証券会社ごとの違いも交えて詳しく解説します。

単元未満株とは?基本の仕組みと注文方法

単元未満株(たんげんみまんかぶ)とは、通常100株単位で売買する株式を1株から購入できる制度のことです。
株式投資の世界では、1単元=100株が一般的です。しかし、株価が1株3,000円なら、通常は 30万円 ないと買えません。
その壁を取り払うのが単元未満株。例えば 1株3,000円から投資を始められるため、初心者にとって非常にハードルが低い投資方法です。

通常株式と単元未満株の違い【比較表】

項目通常株式(単元株)単元未満株(端株)
購入単位100株単位1株から購入可能
最低投資額例:株価3,000円 → 30万円例:株価3,000円 → 3,000円
株主優待原則もらえる(会社による)原則もらえない(一部例外あり)
議決権ありなし
取引時間リアルタイム売買が可能証券会社により時間制限あり
手数料証券会社による(無料の会社もあり)証券会社による(無料の会社もあり)
適している人まとまった資金がある人少額で始めたい初心者

【ワンポイント】
単元未満株は「株主優待がもらえない」「議決権がない」などの制限がありますが、「小額で投資を体験する」「お気に入りの企業に1株だけ投資する」といった目的なら非常に有効です。

単元未満株の注文方法

単元未満株の注文は、証券会社ごとに取り扱い方法が異なります。
ここでは、主要ネット証券3社の特徴を簡単に紹介します。

1. SBI証券「S株」

  • 特徴:1株から購入でき、NISA枠も利用可能

  • 注文時間:リアルタイム売買非対応、1日3回の定時取引(前場始値、後場始値、終値)

  • 手数料:無料

2. 楽天証券「かぶミニ」

  • 特徴:2023年開始で注目度上昇中。1株から投資可能

  • 注文時間:リアルタイムで取引可能

  • 手数料:無料

3. マネックス証券「ワン株」

  • 特徴:こちらも取引者数増加中(30代以下の世代は3年間で約2.4倍に)

  • 注文時間:リアルタイム取引なし

  • 手数料:購入時は無料(売却時はNISA口座なら無料)

【注意点】
単元未満株はリアルタイム売買ができないケースが多いため、「急な値動きで売買したい人」にはやや不向きです。
ただし、公務員の場合は長期保有を前提にした資産形成が目的になるため、大きなデメリットにはなりません。

公務員が単元未満株を使うときのポイント

  • まずは「少額+分散投資」を意識する

  • 株主優待よりも配当重視で選ぶ

  • 急な売買はせず、長期目線で資産形成に活用する

「お試しで1株買ってみる」ことで、ニュースの見え方や企業研究の楽しさが一気に変わります。
次章では、単元未満株の 具体的なメリット を、公務員視点でさらに深掘りして解説します。

単元未満株のメリット(公務員視点含む)

単元未満株には、通常の株式投資にはないメリットが数多くあります。
ここでは、公務員視点も交えた主なメリットを詳しく解説します。

1. 少額から始められる安心感

単元未満株は 1株から購入可能 なので、数百円の投資から始められます。
たとえば株価が3,000円の企業株でも、1株3,000円だけ購入できるため、生活費を圧迫せずに投資デビューできます。

2. 公務員でも副業禁止規定に触れない

公務員は副業禁止というイメージが強いですが、株式投資は資産運用として認められています
国家公務員法・地方公務員法では、営利企業での就業や報酬を得る副業は禁止されていますが、株式や投資信託の売買は原則問題ありません

ただし、勤務時間中のデイトレードなどは禁止されています。

3. 分散投資との相性が抜群

単元未満株は、複数の銘柄に少額ずつ投資できるのが大きな魅力です。
たとえば投資資金が10万円ある場合、通常株式なら1社程度にしか投資できませんが、単元未満株なら 10社に1万円ずつ投資できます。

例えば、 7社に分散投資した場合、

  • 通信会社:1株 3,200円

  • 食品メーカー:3株 2,800円

  • 大手銀行:2株 1,500円

  • 製薬企業:1株 4,000円 など

こうすることで、仮に1社の株価が下落しても、全体への影響を最小限に抑えられるのです。
特に公務員家庭は「大きなリスクを取らない投資」が重要なので、単元未満株はその点で非常に有効です。

4. 配当金をコツコツ受け取れる

単元未満株でも、配当金は1株単位で受け取れます
たとえば1株あたりの年間配当が100円の企業に10株投資すれば、毎年1,000円が口座に振り込まれます。

5. 公務員家庭の家計管理と相性が良い

公務員は毎月の収入が安定していて、かつ、ボーナスも必ずでますし、毎年昇給もしていきますので、計画的に投資額を決めやすい職業です。
「毎月5,000円だけ単元未満株に投資する」といったルールを設ければ、家計を圧迫せずに資産形成できます。

さらに、単元未満株は NISAやiDeCoとの併用もしやすいのが特徴です。
NISAで投資信託を積み立てつつ、単元未満株で個別銘柄を少額買うことで、リスク分散効果を高めながら資産を増やす戦略が取れます。

メリットのまとめ

メリット項目公務員との相性度ポイント
少額から始められる数百円から投資可能で心理的ハードルが低い
副業規制に触れない株式投資は資産運用として許可されている
分散投資がしやすい1社あたりの投資額を抑えてリスクを軽減
配当金を受け取れる少額でも不労所得を体験できる
家計との両立がしやすい毎月の固定収入を活かした積立投資が可能

単元未満株のデメリット(制度・法改正リスク含む)

単元未満株は初心者にとって始めやすい投資手法ですが、メリットばかりではありません。
特に公務員の場合、制度や税制の変更リスクにも注意が必要です。
ここでは、代表的なデメリットと対策を詳しく解説します。

1. 株主優待がもらえないケースが多い

単元未満株では、株主優待の対象外となる企業が多いのもデメリットです。
例えば「100株以上保有している株主のみが対象」という条件が一般的なので、1株や5株程度では優待がもらえません。

ただし、一部の企業では 1株でも優待をもらえる特例があります。
優待目的で投資する場合は、事前に企業の株主優待条件を必ずチェックすることが大切です。

2. 議決権がないため株主としての権利が制限される

単元未満株では、株主総会での議決権が付与されないのが一般的です。
企業経営に対する意見表明や議決に参加したい人には不向きといえます。
ただ、公務員の場合は投資額を少額に抑え、資産形成目的で購入するケースが多いので、大きなデメリットにはなりにくいでしょう。

3. リアルタイム売買ができない

単元未満株は、証券会社によってはリアルタイムで売買できないことがあります。
例えばSBI証券の「S株」は、1日3回の定時取引です。マネックス証券の「ワン株」なら1日1回です。楽天証券の「かぶミニ」はリアルタイム売買が可能となっています。

例:SBI証券S株

  • 注文時間14時~7時締切 → 9時約定(前場始値)

  • 注文時間7時~10時30分締切 → 12時30分約定(後場始値)
  • 注文時間10時30分~14時締切 → 15時30分約定(後場終値)

急な株価変動があっても、すぐに対応できない点は注意が必要です。
ただし、公務員の長期投資ではデメリットが小さいため、「時間に追われない投資」と割り切るのがおすすめです。

4. 制度・税制変更リスクに注意

近年、株式投資を取り巻く制度は頻繁に変更されています。
特に以下のような点には注意が必要です。

  • NISA制度の改正
    2024年から新NISAが始まり、非課税枠や保有限度額が大きく変わりました。

  • 金融所得課税の見直し
    政府が検討中の「金融所得課税強化」では、将来的に税率が上がる可能性があります。

私自身も公務員時代、NISA制度をよく理解せず、特定口座で個別株を購入 →  非課税枠を使い切れなかったという失敗を経験しました。
投資を始める際は、金融庁や証券会社の公式サイトで最新情報を確認することが大切です。

デメリットと対策まとめ

デメリット内容対策
株主優待がもらえない優待対象が100株以上の企業が多い優待目的なら条件を事前に確認する
議決権がない株主総会での権利行使ができない資産形成目的なら問題なし
リアルタイム売買不可定時取引でしか約定しない長期投資に割り切る
制度・税制変更リスクNISA・課税制度など変更が多い金融庁や証券会社の情報を随時確認

実践編:公務員時代の友人の単元未満株投資リアル体験談

ここからは、私の公務員時代の友人が単元未満株で投資を始めたのでそのリアルな体験をお話しします。
「どんな銘柄を、いくらで、どのくらいの期間保有して、結果どうなったのか」。
数字を交えて具体的に共有することで、投資初心者の方にもイメージしやすくなるはずです。
私が株を始めたころはまだ単元未満株で投資するという制度がなかったので、私はしたことがありません。

初めての単元未満株は「お試しの1株」

友人が単元未満株に初めて挑戦したのは、9年前の公務員時代。
ボーナスの一部で「まずは体験してみよう」と、株価 2,800円 の有名食品メーカー株を 1株だけ購入しました。

  • 購入銘柄:食品メーカーA社

  • 購入時期:2017年

  • 購入株数:1株

  • 購入価格:2,800円

  • 投資額:2,800円

最初は「株価の値動きなんて自分には関係ないだろう」と軽い気持ちでしたが、1株を持っただけでニュースや企業決算に自然と興味を持つようになったとのこと。
「お金を出すと企業に関心が向く」という実感は大きいですね。

少額でも配当金をもらえる喜び

購入して半年後、A社から 配当金120円 の通知が届きました。
「たった1株なのに、ちゃんと配当がもらえるんだ!」と驚いたのを今でも覚えているそうです。

さらに、株主通信に記載されていた「企業戦略」や「中期経営計画」を読んで、投資家として企業を応援する気持ちが芽生えたとのこと。

毎月1万円を積立投資に回す戦略に変更

その後は、「毎月1万円まで」とルールを決めて、複数の企業にコツコツ投資するようにしました。
以下は、友人が公務員時代に実際に購入した銘柄の一部です。

銘柄購入株数1株あたり購入価格投資額現在の評価額(2025年時点)含み益
食品メーカーA社3株2,800円8,400円11,100円+2,700円
通信会社B社2株3,200円6,400円7,800円+1,400円
銀行C社5株1,500円7,500円8,250円+750円

【結果】
投資総額 22,300円 → 評価額 27,150円
含み益 +4,850円(約+21.7%)

少額でもしっかり利益が出たことで、「単元未満株でも資産は育つんだ」と確信したそうです。

公務員時代に感じた安心感

友人が株を始めたころはまだ金融知識も全くなく、投資に対する不安も大きかったみたいです。
しかし、「1株から買える」という安心感があったからこそ、無理なくスタートを切れました。

  • 「失敗しても大きな損失にはならない」

  • 「ニュースを見る習慣が身についた」

  • 「将来に備えて資産を持つ大切さを実感した」

この3つの気づきは、今も友人の投資方針に大きな影響を与えています。

公務員家庭で始めるときのアドバイス

  • 最初は“お試しの1株”から始める

  • 月5,000円〜1万円の積立ルールを決める

  • 配当金や株主通信を読んで、企業への理解を深める

  • 家族と一緒に学びながら投資するのもおすすめ

単元未満株は「小さく始める」ことができるからこそ、精神的にラクに続けられます。
これが、公務員家庭にこそ向いている最大の理由だと実感しています。

単元未満株投資の始め方ステップ:口座選び〜注文まで

単元未満株投資は、1株から気軽に始められるのが魅力ですが、証券会社の選び方や注文方法を間違えると損をする可能性があります。
ここでは、公務員初心者でも迷わず進められるよう、ステップごとにわかりやすく解説します。

ステップ1:証券会社を選ぶ

単元未満株投資は、証券会社ごとに取り扱いサービスや手数料体系が異なるため、自分に合った会社を選ぶことが重要です。
以下は、主要ネット証券3社の比較表です。

【主要ネット証券3社の比較表】

証券会社サービス名最低購入単位取引時間手数料(税込)NISA対応
SBI証券S株1株1日3回の定時取引無料
楽天証券かぶミニ1株リアルタイム取引無料
マネックス証券ワン株1株1日1回の定時取引無料(NISA口座利用時)

【ワンポイント】

  • 初心者なら「NISA口座対応」+「アプリが使いやすい」SBI証券か楽天証券がおすすめ

  • 楽天ポイントやVポイントを使って投資できるため、現金を使わずお試し投資も可能です

ステップ2:口座を開設する

単元未満株投資を始めるには、まず証券口座の開設が必要です。
初心者は NISA口座を選ぶと、非課税になりますし、確定申告が不要になるため安心です。

【口座開設の流れ】

  1. ネットで申し込み
    氏名・住所・マイナンバーなどを入力

  2. 本人確認書類をアップロード
    運転免許証やマイナンバーカードでOK

  3. 審査・口座開設完了
    早ければ最短1〜2営業日

  4. 入金
    ネットバンキング・ATMなどから証券口座に入金

  5. 単元未満株の取引スタート!

ステップ3:銘柄を選ぶ

単元未満株投資では、少額から分散投資が可能なので、複数銘柄への投資を前提に選ぶのがおすすめです。

銘柄選びのポイント

  • 安定配当株:通信・食品・インフラ企業など

  • 成長株:IT・ヘルスケア・再生エネルギー関連など

  • 優待狙い:単元未満株でももらえる企業をチェック

「業種を分ける」ことでリスクが偏らないのが単元未満株投資の大きな強みです。

ステップ4:単元未満株を注文する

証券会社のアプリから簡単に購入できますが、単元未満株はリアルタイム売買できない場合が多いため注意が必要です。

【購入の手順例(SBI証券)】

  1. アプリで銘柄検索

  2. 「取引」ボタンをタップ
  3. 「現物買」ボタンをタップ
  4. 「S株」にチェック

  5. 株数を入力(例:1株)

  6. 注文を確定

  7. 約定時間まで待つ(1日3回の定時取引)

ステップ5:ポートフォリオを管理する

単元未満株は、複数銘柄に少額投資するケースが多いため、資産状況を把握する管理ツールがあると便利です。

  • SBI証券・楽天証券のアプリ → 保有資産の自動可視化

  • 家計簿アプリ(マネーフォワード等) → 口座連携で一元管理

  • エクセルでポートフォリオを自作 → 配当金シミュレーションも可能

よくある質問(Q&A)

単元未満株投資は初心者に人気ですが、実際に始める前に不安や疑問を感じる方は多いです。
ここでは、公務員の方や投資初心者がよく抱く質問をQ&A形式でわかりやすく解説します。

Q1. 公務員でも単元未満株に投資して大丈夫ですか?

A. 問題ありません。
株式投資は「資産運用」であり、国家公務員法や地方公務員法で禁止されている「副業」には当たりません。
ただし、以下の2点には注意してください。

  • 勤務時間中に取引しない

  • インサイダー取引は禁止

【ワンポイント】
長期的にコツコツ投資するスタイルであれば、法令上も安心です。

Q2. 何株くらいから始めるのがいいですか?

A. 最初は“お試しの1株”から始めるのがおすすめです。
単元未満株の最大のメリットは、1株から購入できること
最初は気になる企業の株を1株買ってみて、ニュースや決算書を追う習慣を身につけるのが良いでしょう。

「まずは1株」「月5,000円まで」とルールを決めると、家計に負担をかけずに投資を継続できます。

Q3. 単元未満株でも配当金はもらえますか?

A. はい、もらえます。
配当金は1株単位で計算されるため、単元未満株を1株だけ保有していても受け取れます。


1株あたりの配当金が100円で、3株保有している場合 → 年間300円を受け取れる

ただし、株主優待はもらえないケースが多いので注意が必要です。
もし優待が目的なら、「1株優待を実施している企業」を事前に調べるのがおすすめです。

Q4. 単元未満株はNISAやiDeCoで購入できますか?

A. NISAでは購入できますが、iDeCoでは購入できません。

  • NISA
    単元未満株も対象なので、非課税で運用可能
    → 少額からコツコツ積み立てたい初心者に最適です。

  • iDeCo
    投資信託中心の商品設計のため、単元未満株は購入不可

公務員の方は「新NISAの成長投資枠」を活用すれば、年間240万円まで非課税で単元未満株を保有可能です。

Q5. 売却するときの注意点はありますか?

A. 定時取引になるケースが多いので、タイミングに注意しましょう。
単元未満株はリアルタイム売買ができない証券会社が多く、約定時間はあらかじめ決まっています。

急激な株価変動にすぐ対応できないため、短期売買には不向きです。
公務員の場合は、長期保有を前提とした資産形成スタイルをおすすめします。

Q6. どの証券会社を選べばいいですか?

A. 初心者なら「SBI証券」か「楽天証券」がおすすめです。

  • SBI証券:Vポイントで投資可能、初心者に人気

  • 楽天証券 :楽天ポイントで投資可能、アプリが使いやすい

【アドバイス】
楽天ポイントやVポイントを使って実質0円投資から始めるのがおすすめです。

Q7. 税金はどうなりますか?

A. 配当金や売却益には原則20.315%の税金がかかります。
ただし、「NISA」口座を使えば、年間最大360万円まで非課税で運用できます。確定申告の必要もありません。

まとめ

ここまで、単元未満株の仕組みやメリット・デメリット、公務員向けのリスク管理、投資の始め方までを詳しく解説してきました。
しかし、知識を得ただけでは資産は増えません。
大切なのは、「小さな一歩を踏み出すこと」です。
ここでは、この記事を読んだ後にすぐ実行できる具体的な行動と、参考になる関連記事をご紹介します。

1. まずは証券口座を開設する

単元未満株投資を始めるには、まず証券口座の開設が必要です。
初心者であれば、以下の2社のどちらかがおすすめです。

  • SBI証券 → Vポイントで実質0円投資可能

  • 楽天証券 → 楽天ポイントを使って実質0円投資可能

2. 「お試しの1株」から投資体験をスタート

最初から大きなお金を動かす必要はありません。
例えば、株価が3,000円の企業であれば、1株=3,000円から始められます。

【おすすめの最初の一歩】

  • 気になる企業の株を 1株だけ買ってみる

  • 配当金や株主通信を受け取る体験をする

  • 株価の値動きを観察して「お金が働く感覚」を掴む

この体験が「投資を学ぶモチベーション」に変わります。

3. 公務員ならNISA・iDeCoも並行活用しよう

単元未満株と合わせて、NISAiDeCoも活用すれば、より効率的に資産形成ができます。

  • NISA(成長投資枠)
    → 単元未満株も非課税枠で購入可能

  • NISA(つみたて枠)
    → 投資信託中心で長期積立に最適

  • iDeCo
    → 公務員向けの拠出上限は低めだが、老後資金づくり(年金)に有効

4. 関連内部リンクでさらに知識を深める

当サイト「公務員マネーカレッジ」では、今回の記事と関連性の高いコンテンツを多数公開しています。
投資初心者の方は、ぜひ以下の記事もチェックしてください。

【おすすめ関連記事】


単元未満株は、公務員にとって最も始めやすい投資です。
1株から気軽に投資体験ができ、制度をうまく使えば節税効果も得られます。
未来のための一歩は、今日から踏み出せます。
「まだ早いかな…」と思っている方こそ、お試しの1株投資から始めてみましょう。